Keeler Surgical Loupe
京大病院でのレジデンシ―が終わり、
再建外科をspecialityとして志向した倉敷中央病院時代(1996年頃)、
ラットの血管でのトレーニングを開始するとともにまず揃えたのは
サージカルルーペでした。
マイクロサージェリーでは血管吻合の時は顕微鏡を使うのですが、
皮弁を拳上したり移植床の血管を準備したりするときにルーペが必要となります。
特にその当時まだ岡山の川崎医大助教授であった光嶋先生(現東京大学形成外科教授)
が精力的に開発された前外側大腿皮弁をはじめとするperforator flapを拳上する際には、
それまでの皮弁と拳上する血管の太さのオーダーが一桁細く、
ルーペは必須のものでした。
以来10年以上、再建手術の際には欠かさずルーペを持参して出かけます
↓
最初に買ったORASCOPTIC社の2.6倍ルーペ、
今も現役です。
こちらは現在デモ使用中のKeeler社のルーペ、
噂にたがわぬ光学性能に加え、フレームのフィット感も抜群です。
最近では眼瞼下垂 をはじめとした
眼の形成手術(Oculoplastic Surgery)でもルーティンにルーペを使用しています。
(先日徳島の学会にて購入したNew Text)
眼瞼は狭いエリアに微細な構造が凝縮されており、
機能と整容を突き詰めていくと手術操作は0.1mm単位のオーダーの領域となり、
ルーペを通してさらに奥深いOculoplastic Surgeryの世界が見えて来るようです、、、
To be continued
Starbucks Coffee at Awaji SA
26 April 2011
カウンセリングルームにて
T.Nishimuraルーペ