昨年末に日赤で手術させて頂いた陳旧性顔面神経麻痺の患者さん。
眉毛拳上術と
病的共同運動(食事やしゃべるときに口まわりの筋肉を動かすと眼輪筋も収縮してしまい瞼が勝手にとじてしまう)に対する選択的筋切除術を行い、
どちらもある程度改善されたもののやはりまだ食事時に目が勝手に動いてしまう症状が完全には改善しなかったため、頭頸部外科の先生とも相談しボトックスによる追加治療を行いました。
安静時・運動時の各筋の緊張とその動きのレンジを慎重にアセスメントし、
(やりすぎると閉瞼不全をさらに悪化させてしまうリスクが高い)
眼輪筋を中心として数か所に細かくボトックスの投与を行い
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2週間後の診察時
「先生、すごく楽になりました!
3日目の朝起きた時から目がらくにあくようになって、
ご飯食べるときも目のことを気にせずよくなりました!
、、、」
と開口第一声、
目の開きもよく表情も明るくなり、私もうれしくほっとしました。
病気の治療・美容的な治療にかかわらず
患者さんがunhappyならunhappyで、
患者さんがhappyになってくれたら僕もhappyです。
とてもシンプルなことですが改めてそう感じた一日でした、、、
ありがとうございました。
北山通り松ヶ崎クリニック(現:四条烏丸松ヶ崎クリニック)
西村 雄
PS)
当院では片側顔面痙攣に対する保険診療でのボトックス治療も開始いたしました。
詳しくは下記までお問い合わせください。
現:四条烏丸松ヶ崎クリニック ℡(075)365−4700
またグラクソジャパンのサイトでもとてもわかりやすく治療の解説がされています。
ぜひご参照ください→ http://btx-a.jp/kao/index.html