今回のテーマは
「すごく興味あるけど実際どうなの?」
というお声をたくさん頂いている、ワキ(多汗症)のボトックス治療について。
汗の腺には次の2種類があります
↓
A) エクリン腺
全身の皮膚に分布し皮膚の保湿と蒸散熱による体温調節の働きを担っています。
B) アポクリン腺
腋や陰部・外耳道に分布し、分泌液中に脂肪酸やたんぱく質を含み動物においてはフェロモンの役割を担っているとされています
ボツリヌス菌毒素はこのうちコリン作動性神経によりコントロールされているエクリン腺の活動を抑制し、過剰な発汗をストップさせる作用があります。
またエクリン腺からの発汗が減ることにより、臨床上多くの方に副次的にわきの臭いの軽減するケースが見られます。
他の治療方法との比較では、
①直視下汗腺剪除術(手術)
腋を切開して皮膚裏面より直接汗腺をはさみ等で切除する方法です。真皮直下に存在するアポクリン腺に対しては非常に有効ですが、真皮内に存在するエクリン腺には十分な効果を出すことは非常に難しいです。したがって多汗より腋臭が気になるという場合に適応を考えます。
②胸腔鏡下交感神経遮断術(手術)
胸腔鏡下に交感神経を切除・焼灼する手術法ですが、代償性発汗等の可能性があります。
①②ともそれぞれ特性がありますが、治療のリスクとベネフィットをトータルに考えると、
多汗症の治療としては当院ではボトックス治療を第一にお勧めします。
【当院のボトックス治療 5つのアドバンテージ】
1.低侵襲で短時間
ボトックスを真皮内汗腺レベルに局所注射します。
所要時間は両側で10-15分です。
2.局所のアイシングと表面麻酔(希望に応じ)に加え、
32Gの極細針を使用することにより痛みを最小限に。
3.施術の目安は、
夏場気になる方では春~夏前に年1回、
また一年を通して汗が気になる方は年2回です。
4.ボツリヌス菌毒素製剤はアラガン社より直接デリバリーされた
”ボトックスビスタ”(*) を両側で80単位(~100単位)使用。
5.施術はすべてボトックス施術セミナー・workshopにて資格を認証されたDrが行います。
(*アラガン社のボツリヌス菌毒素製剤であるBotoxはアメリカのFDA認証に加え、2009年日本においても眉間の表情ジワを適応としてボトックスビスタの名称で正式に認証されました。ボトックスビスタは厳格な管理下に生産され、そのQualityは極めて安定しており、また使用する医師に対しても講習やワークショップを通して適切な使用を要求しています。)
【施術後のケアについて】
日常生活上おおきな制限はありませんが、
施術当日はアルコールの摂取や激しい運動はお控え頂き、
入浴はシャワー浴として下さい。
その他ご心配なことがあればお気軽にクリニックまでご相談ください。
”Clinic for your smile”
四条烏丸松ヶ崎クリニック(旧:北山通り松ヶ崎クリニック)