本日は夜から、シンフォニア御池 メディカルガーデン 内にある
なかい耳鼻咽喉科さん まで出張してきました。
目的は顔の腫瘍のエコー検査:
エコー検査とは超音波を使って皮下にある組織の状態を調べるもので、頭頸部外科勤務医時代は毎日のように、
・頸部リンパ節
・甲状腺
・耳下腺・顎下線等の診断に駆使していました。
今回の患者さんはご自身もDrで、
顔のできものを取るのに、
きちっと腫瘍の切除ができてかつ傷跡の面でも出来るだけきれいに
というご希望で当院をご紹介され、受診いただきました。
MRI検査のデータも持参され画像上、耳下腺よりやや前方の咬筋筋膜直上に約1cm大の腫瘍を認めました。
診察にても咬筋筋膜にadhesion傾向を認めるelastic hard tumorを認め、
治療上、咬筋筋膜上に存在する
・耳下腺管
・顔面神経
・副耳下腺
との関連がキーとなるため、術前検査としてエコーも必要と判断しました。
そこで以前もご紹介したHITACHI製の最上位のエコー機↑ を導入されている中井先生のクリニックにて超音波診断を一緒に診させていただきました。(エコー診断は器械の性能が命です(o^-‘)b)
エコーでも咬筋筋膜上に境界明瞭な腫瘍を認め中井Drともディスカッションの上FNA(細胞診)施行、その結果を見たうえでオペ予定といたしました。
中井先生には頭頸部外科時代、よその大学からやってきた生意気な形成外科医を敬遠することなく暖かく接して頂き、以来お互いの経験と腕をいかしてより良い治療を追求するチームとしても仕事をさせて頂き、それはお互いがそれぞれのクリニックを持った今も続いています。
このようなつながりを大事にしてこれからも個々のクリニックの枠を超えた治療を提供していきたいと思います。
北山通り松ヶ崎クリニック(現:四条烏丸松ヶ崎クリニック)
院長 西村 雄
June 07, 2011
at Medical Garden; Symphonia Oike