ボトックスBOTOX
◆ ボトックス治療とは?
ボトックス治療とは、ボツリヌス菌の産生するA型ボツリヌス毒素により、筋肉を弛緩させ、表情じわ(目尻、眉間、おでこなど)を目立たせなくする効果があります。
アレルギーもほとんど無く安全な治療法です。
汗も抑えることができ、多汗症(わき、手のひら)にも効果があります。
また、あごの咬筋に注射する事により、エラの筋肉を萎縮させ小顔に見せる効果もあります。
◆ マイクロボトックスとは?
微量のボトックスを皮膚の浅いところに注射し、皮脂を抑え毛穴やニキビに効果があります。
しかも皮膚の表面を滑らかにし、張りもアップします。顎から首にかけてはリフトアップにもなります。
当院はFDAが使用を認可している『アラガン社』の『ボトックスビスタ』を使用しております。
ボトックスとはアラガン社の製造するボツリヌス菌毒素の商品名で、いまやA型ボツリヌストキシン療法の代名詞となっています。
当院ではすべてアラガン社のBOTOX®を使用しています。安心して治療をお受けください。
表情しわを予防するボトックスBOTOX
◆ しわの3大要素
しわのないスキンコンディションをキープするには、この3大要素に対するケアが欠かせません。
- ① 表情筋
- ② 肌の弾力性の低下
- ③ 軟部組織のボリュームロスに伴う皮膚(envelope)の相対的余剰
ボトックスはこのうち「① 表情筋」により刻まれていく眉間・目じり・おでこのしわに
優れた効果を発揮します。
- 眉間(皺眉筋:まゆをひそめる筋肉)
- 目じり(眼輪筋)
- おでこ(前頭筋:眉をあげる筋肉)
それぞれの表情筋の動きを抑えることによりしわの形成を予防します。
◆ 治療
治療はそれぞれの筋体に適量のボツリヌストキシンを投与することにより行います。
1.解剖学的に正確な位置に注射すること
不正確な施術は効果が得られなかったり、目的外の筋肉に作用し好ましくない結果の原因となります。
2.ターゲットに対し適切な濃度と量のボツリヌストキシンを投与すること
濃度と投与量をコントロールすることにより、薬の効果の広がり具合とその強さを調節することができます。
特に眼瞼周囲への投与では効きがよすぎると一時的に凍りついたような不自然な表情になったり、また前頭筋への投与では瞼が重いといった症状が生じます。
◆ おでこのしわ(前額部)のボトックス治療
おでこ(前額部)では前頭筋=眉をあげる筋肉の作用により横じわが刻まれていきます。
この前頭筋に対しボトックスを注射してこの筋肉の動きを抑えてあげればおでこの横じわはよらなくなります。
ただし、おでこのボトックスにはいくつかケアすべきポイントがあります。
1.おでこに横じわがある
眉を持ち上げる傾向がある人の多くが、前頭筋も使って瞼を持ち上げている為、ボトックスが効きすぎるとまぶたの重い感じの違和感が出現します。
2.また投与ポイントのバランスにより内側だけが強く効きすぎるとおかしな眉になってしまいます
逆に言うと微妙な投与の調節により眉の形もアレンジすることができます。
3.ボトックスの投与によりある程度のしわまでは消失していきます
深く刻まれてしまったしわの場合、ヒアルロン酸の併用が効果的です。
ワキ多汗症のボトックス治療BOTOX
◆わきのボトックス治療とは?
● エクリン腺
全身の皮膚に分布し、皮膚の保湿と蒸散熱による体温調節の働きを担っています。
● アポクリン腺
腋や陰部、外耳道に分布し、分泌液中に脂肪酸やたんぱく質を含み、動物においてはフェロモンの役割を担っているとされています。
ボトックス注射は、このうちエクリン腺の活動を抑制し、過剰な発刊をストップさせる作用があります。また、汗の量が減ることで、同時に臭いも抑えることが出来るため、夏場の洋服の汗シミも気になりません。
◆5つのアドバンテージ
- 所要時間は片側で約10分ですので、短時間で施術が可能です。効果は施術後数日より現れ、傷跡も残りません。
- 注射針も32ゲージの極細針を使用することにより、痛みを最小限に抑えます。痛みに敏感な方には、表面麻酔(塗る麻酔)をご用意しております。
- 施術の目安は、夏場気になる方で春〜夏前に年1回、また一年を通して汗が気になる方は年2回で十分です。
- ボツリヌス菌毒素製剤はアラガン社のボトックスビスタを使用。当院では両側で80単位(〜100単位)を使用しております。 ボトックスビスタはFDAの認可に加え、日本の厚生労働省の認可を得た日本で唯一のボツリヌス菌毒素製剤です。 ボトックス®とは、アメリカの製薬会社であるアラガン社の登録商標であり、厳密にボトックスと呼べるのはアラガン社の製品だけです。
- 当院院長はアラガン社より、ボトックスの施術資格認証をうけています。
ボトックスによる花粉症治療BOTOX
鼻粘膜への分泌抑制効果を利用した花粉症(アレルギー性鼻炎)へのボトックスの投与療法の有効性が数年前から海外・国内からも報告されはじめています。
2003年にActa Otolaryngolに掲載されたのUNALらの論文では、生理食塩水を対照としたA型ボツリヌストキシンの鼻腔内投与にて統計学的に有意な症状改善効果が報告されています。
また2008年にOtolaryngology-Head and Neck Surgeryに掲載されたYangらの論文では、生理食塩水およびステロイドを対照としたスタディにて、ステロイドの局所投与に並ぶ効果が認められています。
当院でもすでにスタッフ関係者への試験投与にてその有効性の検討を開始しており、特に抗アレルギー剤内服をベースとした標準的治療でも症状を抑えきれないときの追加治療として有用と考えています。
◆治療の流れ
- 1.カウンセリング
- 充分に納得して頂くまで、お悩みやご希望をお聞きします。
治療に関して疑問・不安などありましたら遠慮無くおっしゃって下さい。 - 2.わきをしっかりクーリング
- 痛みに敏感な方には、麻酔のクリームを30分程塗ります。
- 3.施術開始
- 皮膚の浅い部分に少量ずつ、わきの汗腺がある範囲に注射していきます。
痛みを最小限に抑えるために、極細針32ゲージの注射針を使用します。 - 4.施術終了
- 施術後はそのままお帰り頂けます。
◆施術後のアフターケア
日常生活上大きな制限はありませんが、施術当日はアルコールの摂取や激しい運動はお控え頂き、入浴はシャワー浴として下さい。
◆よくある質問
「多汗症」の疑問・質問にお答えします。
- わき以外にも手のひらや足の裏の汗も気になります。
- ボトックスはわき以外にも、手のひらや足の裏に注射することで、汗を抑える効果があります。 汗を減らしたい範囲の皮下に注射することでエクリン汗腺から出る汗を抑制させることができ、効果は約4~6ヶ月持続します。
- ボトックス治療に副作用はありますか?
- ボトックスは副作用のきわめて少ない安全性の高い治療方法のひとつです。しかし、妊娠中や授乳中の方には使用はできません。