週末の学会では普段会えない方々や懐かしい顔に思いがけず再会でき
いろんな面でモティベーションを充填して帰ってきました。
ありがとうございました。

 

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さて、今回はよくご質問を頂く
眼瞼下垂手術後の腫れについて解説していきます。

 

>術前の説明では

「手術後1-2週間は腫れが強く出て
人によってはちょっとガチャピンムックみたいになりますが、
必ず落ち着いていきますので心配しないでくださいね」
とお話しすることが多いのですが、

この手術後の腫れ具合は10人手術すれば10人それぞれ異なります。

注)本当にガチャピンになることはありません、Σ\( ̄ー ̄;)

 
>術後の腫れに影響する要因は、

①切開線(重瞼線)の高さ

→手術日には皆さんに昔の写真を持って来て頂くようお願いして
10-20年前の目元を参考に切開線(これが最終重瞼ラインになります)を決めますが、
切開線が高い=術後の二重の幅の設定が広いほど術後の腫れは目立つ傾向があります。
これは切開線よりまつ毛側の瞼縁(まぶたのふち)の組織は腫れやすく、
いったん腫れが出てしまうと瞼の両サイドでつながっている部分からしか
腫れが引いていかないことによります。

 

端的に言えば、
重瞼(ふたえ)の設定が奥二重のかたは腫れにくく(腫れが目立ちにくく)、
瞼縁から8-10mm以上の広い重瞼線での切開となる方は術後の腫れが目立ちやすいです。

 

②切開の程度(手術侵襲)
皮膚弛緩(まぶたの皮膚のたるみ)が大きい場合

その程度に応じて目尻のやや外側まで切開線を延長し皮膚を切除しますが、
この瞼に加える手術操作(=手術侵襲)が大きくなるほど腫れが出やすくなります。
逆に皮膚切除の必要がない場合では、
瞼の2/3程度の切開から挙筋操作を完了できますので通常術後の腫れは少なくなります。

 

 

③クーリング(術後のケア)

 

創部をしっかり冷やすことが術後の腫れ具合を大きく左右します。

腫れは一旦生じてしまうとそれを引かせるのはたやすくないため、
私達も手術中から創部をクーリングし、できるだけ腫れを防ぐようにしています。
さらに術後も翌日までしっかり冷やしてもらうとかなり腫れを抑えることができます。

術後診察で、「ほとんど腫れませんでした」という方はほぼ皆さん
術後のクーリングをしっかりされています。

 

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以下、眼瞼下垂術後の腫れ②へつづきます、、
” Clinic dedicated for Your Smile”
形成外科 北山通り松ヶ崎クリニック(現:四条烏丸松ヶ崎クリニック)
西村 雄

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15 Jun 2013 @ AW Kitchen
This page was written at McCafe,
Takaragaike Street, Kyoto, 17 Jun 2013

 

T.Nishimura