本日AM診の最後は眼瞼下垂手術でした。

 

 

20年以上のハードコンタクトレンズ(HCL)装用歴のある方で、
特に左側はおでこの筋肉(前頭筋)をフルに使っても、
まぶたが瞳孔を半分近く覆っていました。

 

 

皮膚・眼輪筋を切開して瞼板・挙筋腱膜を剥離同定してみると、
挙筋腱膜は後ろにあるミューラー筋が完全に透けて見えるほど
著しく菲薄化していました。

 

 

HCLによる腱膜性眼瞼下垂の患者さんのOpeでは、
通常の加齢性(老人性)の眼瞼下垂に比べて、
挙筋腱膜の菲薄化が顕著である点が特徴です。
治療は眼窩脂肪を包みこんでいる眼窩隔膜を切開翻転して
健常な挙筋腱膜を引き出し、これを瞼板に前転固定します。
術後は眼科の先生とも相談して頂き、
出来ればメガネにかえて頂くか、
またはソフトコンタクトへの変更をお勧めしています。

 

 

”Clinic for your smile”

北山通り松ヶ崎クリニック(現:四条烏丸松ヶ崎クリニック)