当ページはDrコラム「フランスでのボトックス®(予告)」 につづく記事です(‘-^*)/

 
では、
「Upper- and mid-face anti-aging treatment and prevention using onabotulinamtoxin A:
the 2010 multidisciplinary French consensus – part 1」
(ざっくり訳すと、フランスにおけるボトックス治療コンセンサス)
をざっくりレビューしていきます☞

 
Introduction
イントロダクションでは、現在ボトックス治療に関する文献の多くがアメリカ(北米)における治療をベースとしたものであるが、
ヨーロッパ(特にフランス)においては治療のテイストがやや異なることがまず述べられています。
詳細は各項目となりますが、
概してシワを完全になくすことより、顔の表情のバランスをとりより若々しく自然な表情に導くことにプライオリティがおかれています。

 

 

(個人的な印象では物事に対しわかりやすい結果を求めるアメリカンな文化(イメージとしてはアメ車、ハマーやサンダーバード)に対し、より繊細でソフィスティケイトされたものを求めるコンチネンタルな文化(シトロエンやフェラーリ)の違いが出ている様で興味深いです)

 

 

 

Glabeller, Horizontal forehead lines
眉間のシワの治療については以前は独立した治療部位と考えられていましたが、
現在では眉の形とそのポジションのバランスを担う重要なパートとしてとらえられています。
またそれとともに額の治療においても、
眉のLevator(拳上する筋肉)としての前頭筋と
眉のDepressor(下へ引き下げる筋肉)としての皺眉筋・鼻根筋・眼輪筋の
バランスを重視し、
ある程度前頭筋の動きを残しより繊細な治療がとられるようになってきています。

 

 

目から上の上顔面の治療においては、私の経験でも、
加齢の影響がまだ軽度な30代では単独のシワ治療で十分な効果が得られますが、
加齢が進むアラフォー前後より拳上筋と下制筋のバランスが崩れてくるため
額(前頭筋)-眉間(皺眉筋・鼻根筋)-目尻(眼輪筋)までをトータルで治療した方がはるかに満足度の高い結果が得られやすいです。

 

 

 

次回、
Botox® French Consensus-2 (目尻・バニーライン激動篇)
へつづく、、、

 

北山通り松ヶ崎クリニック(現:四条烏丸松ヶ崎クリニック)

“ Clinic for Life ”

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17th Feb. 2012, Kitayama Street, Kyoto
T.Nishimura